日本流星研究会

ジャコビニ流星群
(Draconids)




Last Updated : 2008/12/27

 1998年、ジャコビニ流星群は13年ぶりの大出現を見せました。その継続時間は僅か数時間でしたが、極大時刻の10月8日22時05分(JST)前後は一時間当たり数百個の出現が観測されたのです。今年は母天体が離れてしまったために出現の可能性はきわめて低いと言わざるを得ませんが、裏切りが得意なこの流星群、もしかしたら思わぬ出現を見せてくれるかもしれません。実際,母彗星が回帰してから1年後の1999年は通常期よりもやや高めの活動を捕らえています。
 次の活動は2011年〜2013年頃とおもわれます。この頃は月明かりに負けず観測を継続してください。また、2000年以降も眼視観測では活動がとらえられるなど、20世紀の頃の通常期は全く観測できない流星群から性質が変わってきているという見方もあります。次の活動期までの毎年の出現数にも要注意。ここから数年はおもしろい流星群といえるでしょう。

ジャコビニ流星群のデータ

国際流星機構発行の「眼視観測ハンドブック」(1995年)によるジャコビニ流星群のデータは以下の通りです。

流星群名称 Draconids (日本語呼称:ジャコビニ流星群)
活動期間 10月6日 〜 10月10日
輻射点位置 α= 262.1、δ = 54.1
極大太陽黄経 195.4
母天体 ジャコビニ−チンナー彗星 (21P/Giacobini-Zinner)


参考資料

・吉田誠一さんによる各流星群の近年の活動状況:ジャコビニ流星群
1998年のジャコビニ流星群のページ

極大夜の観測条件(2009〜2015年)


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