日本流星研究会

こぐま座流星群
(Ursids)





Last Updated : 2008/12/30

年間主要流星群の最後を飾る、こぐま座流星群ですが、通常時の活動数は少なく、1時間あたり数個しかみられませんが、2002年をはじめ、時折突発的な活動を見せます。近年では、ダストトレイルモデルによる予報が出されやすくなりましたが、それでも予期しない活動がみられる場合もありますので、毎年の監視は重要です。寒い時期ですが、がんばって観測しましょう。

こぐま座流星群の速報集計 (2002年)
 12月24日16時現在の観測速報です。

流星電波観測国際プロジェクト2002
  ・流星電波観測ライブ
  ・速報はトップページを参照


==== こぐま座流星群 小バーストの可能性 ====

Esko Lyytinen氏によると,1090年に放出というたいへん古いダストトレイルが以下の時間帯に二度,地球と交差するようです。これらの交差によって,通常レベルに比べて若干多めの活動があるものと思われます。観測時間帯として日本は夜明けに相当しますが,眼視・電波観測ともに要注意です。

  第一交差点 ・・・ 2002年12月23日 04:00JST頃
  第二交差点 ・・・ 2002年12月23日 05:40JST頃

過去彼やPeter Jenniskens氏によって2000年のアウトバーストの予報がされ,予報通り観測されたことは記憶に新しいことです。今回どうなるのか注目です。

2002.12.11


こぐま座流星群の速報集計 (2001年)
2001年12月25日23時までの速報報告による暫定集計結果です。

こぐま座流星群の速報集計 (2000年)

こぐま座流星群のデータ

      日本流星研究会
    (NMS)
    国際流星機構
    (IMO)
    流星群名称 こぐま座流星群
    英文表記 Ursids
    流星群コード   URS
    活動期間 12月18日 〜 12月24日 12月17日 〜 12月24日
    極大太陽黄経 270.7 (12月22日)
    270.9 (12月22日)
    270.7 (12月23日)
    極大時輻射点位置 赤経 = 217
    赤緯 = +76
    赤経 = 217
    赤緯 = +76
    性状 中速
    突発癖あり
    極大ZHR = 10
    光度比=3.0
    対地速度=33km/s
    観測可能時間帯 一晩中  
    母天体 タットル周期彗星 8P/Tuttle
    出典 天文回報 #689
    「12月の観測指針」
    (溝口秀勝)
    国際流星機構
    「眼視観測ハンドブック」 (1995年)
    「A New Working List of meteor shower」 (2006年)


参考資料


極大夜の観測条件(2009〜2015年)

    12月
    JST
    極大太陽黄経となる時刻 極大夜
    23日0時
    の月齢
    観測条件
    270.7
    (NMS,IMO)
    270.9
    (NMS)
    2009年 22日22時 23日03時 6 極大時刻付近は月明かりなく好条件
    2010年 23日05時 23日09時 17 一晩中月明かりがあるため条件悪い
    2011年 23日11時 23日15時 28 極大時刻は昼間だが、月明かりは一晩中ない
    2012年 22日17時 22日22時 10 極大時刻が夕方。夜半以降月明かりなく観測可
    2013年 22日23時 23日04時 20 下弦前の月がある。夜半前が好条件
    2014年 23日05時 23日10時 1 極大時刻付近は月明かりなく好条件
    2015年 23日11時 23日16時 12 極大時刻が昼。満月前であり電波観測が有効





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